スイフトスポーツ スーパーチャジャー装着作業の紹介です。

★スイフトスポーツ スーパーチャージャー装着★



続いてはスーパーチャージャーの装着作業です。

 

エンジンが降りた状態ですので、本体の装着はラクですね。
車載状態だとバルクヘッド側に本体がくるので
狭いスペースで作業しないといけませんからね。

 

いよいよスーパーチャージャー本体の登場です!

 

コンプレッサーは米国イートン製の三葉式ルーツタイプです。
このタイプは振動が少なく、作動音が静かという特徴を持っています。
ストリート向けにはピッタリのコンプレッサーですね。

写真ではわかりにくいですが、センター部分に
ローターのねじれた形状のブレードが見えています。
こちらが排出側になります。

 

こちらが吸入側です。
下側にあるオムスビ型の物がブレードです。
1つのローターにこのブレードが3つ付いているので
三葉式と呼ばれます。

ルーツ式と言えば昔はマユ型のローターを2つ組合わせた
二葉式が主流でしたが、最近は三葉式に変わっているみたいですね。
こちらのほうが効率やロスの面で有利なんでしょうね。

上側に見える丸い金色の物は
エアバイパスバルブです。

 

インマニなどを本体に固定します。
合せ面にガスケットは無く、シールパッキンを使います。
スタッドボルトやユニオンなども取り付けておきます。

 

反対側から見るとこんなカンジです。

 

スーパーチャージャーをエンジンに合体します。
重量配分の関係からか、チャージャー本体は
けっこう低い位置にセットするように設計されています。

 

スロットルボディーやバキュームホースを取付けます。

 

さあ、いよいよエンジンを車に載っけます。
載せる時にチャージャーが邪魔にならないかと心配でしたが
わりとすんなりいって一安心!

 

それでも奥のほうのクリアランスはけっこう狭いです。

 

とくにプーリー廻りはキツキツです。
エアコンやブレーキの配管に逃げ加工が必要になります。
エンジンを載せる前にあらかじめ大雑把な加工をして
この状態で最後の仕上げをしてやります。

 

キットに付属のe-manageは専用ハーネスが付いて無く
1本1本ギボシで配線しないとダメなんです。
ところが、スイフトスポーツのCPUはエンジンルームにあります。

エンジンルーム内でギボシ配線っていうのは
防水面でちょっと怖いですよね〜。
ホーンとかの配線ならまだしも、エンジンCPUの配線ですので
トラブルがあったらエンジンブローとかに繋がっちゃいますから・・・

そこで防水カプラーを使って配線しました。
これなら水がバシャバシャ掛からない限り大丈夫ですね!
しかも極数の違うカプラーを2セットづつ使って
簡単にノーマル復帰できるようにしておきました。

でも、エンジンルームにCPUがあるんだから
トラストさんにはもうちょっと考えて欲しかったですよね〜。
まあ、そこが安さのヒミツかもしれませんが・・・

 

続いては追加パーツの装着です。
まずは
オカダプロジェクトプラズマダイレクト
プラグの火花を強力にする強化型イグニッションコイルです。
もちろんプラグとプラグコードも交換してあります。

 

お次は冷却系!
まずはフロントバンパーを外しておきます。

 

トラストのオイルクーラーとアールズの大容量ラジエター!
メーカーが違うのに色はうまいことブルーで揃ってます。

 

バンパーから入った風を極力逃がさないようにするため
オイルクーラーエアガイドも装着!
まあ、いわゆる導風板ってヤツですね。

 

オイルクーラーだけでなく、ラジエターまでカバーしてくれます。
けっこう効果はありそうですよね。

 

バンパーが純正ではないので、若干の加工が必要でした。
まあ、このへんは今までさんざん自作で
アルミの導風板を作って来ましたんで朝飯前ですけどね。

 

続いてはブリーザータンク
冷却水の中に混ざったエアを抜くための物です。
ラジエターホースやヒーターホースは
SAMCOに交換!
ブルーのホースがカッチョイイ!!

 

最後はラムエアーダクト
グリルから走行風を取り込むことで、車速が上がってくると
空気が加圧されてくるんです。
言うなれば自然過給といったカンジですかね。

元々はNAエンジン用に作られた物ですが
スーパーチャージャー仕様にも効果アリ!
上の速度域ではラム圧が掛かりブーストがコンマ1kも上がるそうです。
NA車だとマフラー交換よりも効果が大きいみたいですよ・・・

パワーアップ効果だけでなく見た目の効果もGOOD!
カーボンのでっかいダクトが目を引きます。

 

走行風はグリルのココから取り込みます。
この車はバンパーが変わっているので、
グリルもメッシュになっていますが
ノーマルグリルだったらちょっと効率が悪いかもしれませんね。

 

さあ、これで装着作業は終了です。
あとは
e-manageの現車セッティングをして完成です!
カムを換えてあるし、インジェクターも違うし、
ラムエアーも付いてるし、で元々のデータは使えないだろうから
けっこう苦労するかな?と思いましたが・・・

最初こそ思いどうりにいきませんでしたが
その後はわりとすんなり決まってくれました。
いや〜、良かった良かった!

 

では走行後のインプレッションです!

スーパーチャージャーって上が回らないってイメージを持ってましたが
この車はレッドゾーンまでキレイに吹け上がります。
もちろん下から上までトルクはモリモリです。
メチャメチャ楽しい仕様に仕上がりましたね〜〜!!

スーパーチャージャーの構造も進化してるので
昔の物とは全然違うんでしょうね。
まるで排気量をアップした高回転型のエンジンに載せ替えたように
アクセルにリニアに反応してトルクが出てきます。

もちろん高回転ではハイカムの効果も大きいでしょうね。
この車(1号車とします)の作業をした直後に、もう1台チャージャーを
付けたのですが、その車(2号車とします)は
ハイカムを換えないチャージャーキットのみの仕様でした。

その2号車はやはり1号車に比べて
高回転のパンチ力が物足りませんでしたね。
力強いトルクがグ〜〜〜ンと上まで伸びていくと言いましょうか、
どこまでも回っていきそうな感覚は少なかったです。

でもそれは1号車に乗っていたから感じたことであって
キット装着だけの2号車の仕様でも
下からトルクは出てるし、十分すぎるほど速いですよ!

小排気量のNA車のチューニングアイテムとして
スーパーチャージャーはバッチリかもしれませんね。
分厚いトルクで街乗りもラクラクになるし
本気になれば上までメチャメチャ速いですからね〜。

しかもターボ車と違って、熱対策にあまり
気を使わなくてイイってとこもポイントになりますよね。
まあ、冷却系のバージョンアップはしておいたほうがイイでしょうけど。

エンジン内部に手を加えるチューニングと比べても
コストパフォーマンスで圧倒的な差が出ます。
掛けた金額のわりにパワーが望めないのが
エンジン内部のチューニングですから・・・
ポート研磨なんかほとんど体感できないけど
けっこうな工賃が掛かりますからね。

ただ、今のところ設定車種が限られているのがネックですかね。
他車用の流用ってわけにはいきませんから・・・


スイフトスポーツでチューニングを考えている人には
イチ押しの仕様ですよ!
コストパフォーマンスも抜群ですしね!!