魔法の液体「進化剤」の紹介です。

TE71スプリンターGTのデータ

往年の名機2T-Gを搭載した
当時憧れのスポーツモデルだった車です。

発売からかれこれ30年が経とうかという車ですから
走行距離も18万kmをオーバーしている
超クタビレ系エンジン!

でも年式を考えると走行距離は少ないほうなのかも?
これだけ長い年数を生き抜いているっていうことは
きちんとメンテナンスされていたんだというのが
想像できちゃいますよね〜。

そんな車の施工前の排ガスデータは・・・






おいおい!
HC 1030ppmって・・・
最近の車だとCO・HCともにゼロって車も多いというのに。

HCというのは未燃焼ガスのことですから
ガソリンが燃え残ってマフラーからバンバン出てるってことですね。

一応、触媒は付いているのですが
古くなってもう仕事をしなくなっているのかもしれません。

それよりも可能性が高いのは・・・
シリンダーの摩耗によって圧縮抜けが起きていて
混合気をちゃんと燃やすことが出来なくなっているのかもしれません。

エンジンに必要なのは

・良い混合気

・良い火花


・良い圧縮

ですからね!



で、施工後の数値は・・・



CO HC
施工前 2.76% 1030ppm
施工後 2.17% 570ppm


COの数値はあまり減っていませんが、
HCは約半分程度に激減!

触媒のほうは全く触っていませんので
エンジン内部の変化によってこれだけ数値が変わったことになります。
おそらく進化剤がシリンダーとかに作用して
良い圧縮が戻って来たんでしょうね!







2回目施工!




1回目の施工から約半年あまり・・・
2回目の施工を行いました。

前回は排ガスのデータしか採っていなかったので
今回はコンプレッションも測定しました。


まずは排ガスのデータから・・・




CO HC
施工前 3.49% 1460ppm
施工後 2.91% 1360ppm

おやおや〜?今回はほとんど変化がありません。
しかもHCの数値は異常に高くなっています。
1回目の施工前に「1030ppm」っていう数値が出て
ビックリしたんだけど、今回はそれをはるかに上回っています。

COは前回同様に微妙な減少ですね。
しかしこちらも1回目の施工前の数値を超えています。

この異常な数値をたたき出してしまう原因が
どこかにあるんじゃないかと思われます。

例えば水温センサーとかサーモとかの不具合で
燃調が濃い方向になっているのかもしれませんね。
あるいは一番考えたくない原因かも・・・?




続いてはコンプレッションのデータです。
すでに1回施工していますので、施工前のデータでも
元の状態からは改善されている(はず)のデータになります。

それでは施工前は・・・





おお〜っと、これは、これは・・・
「このクルマってターボ車でしたっけ?」
っていうぐらいの数値がでました!

2T−Gの正確なコンプレッションの基準値は
手元にデータが無いのでわかりませんが・・・

4A−G(圧縮比9.4)の基準値が12.6kgf/cm2
限度が9.0kgf/cm2ですので
圧縮比が若干低い(8.4)エンジンとはいえ、この数値は・・・







で、施工後は・・・







少しは揃ってきましたね。

単位MPa
(kgf/cm2
No.1 No.2 No.3 No.4 誤差
施工前 1.08
(11.0)
0.90
(9.2)
0.84
(8.6)
0.90
(9.2)
0.24
(2.4)
施工後 1.10
(11.2)
0.93
(9.5)
0.91
(9.3)
0.98
(10.0)
0.19
(1.9)


No.1シリンダーの数値ぐらいが、このエンジン本来の
データになるんじゃないかと思います。
(新車時はもっと高いでしょうけど)
No.3シリンダーの数値はやはり異常でしょうね。

前回、無施工の状態も測っておけば・・・と思います。
もしかするとNo.3あたりは0.8MPaを切っていたかも・・・

ここまでの数値となるとさすがの進化剤も・・・
いよいよオーバーホールを視野にいれないとダメな時期になりましたかね。




今回の施工後は1回目のような体感的な効果も無かったようです。
コンプレッションのデータは改善されていますので、
体感できなかった要因は、排ガスの数値にあらわれていたように
燃調などに不具合があるのかもしれませんね。


この状態から脱却するには
いよいよエンジンのオーバーホールしかなくなってきちゃいましたね。
しかしながら予算を考えても
「はい、じゃあやりましょう!」とは言えませんからね〜。

オーナーさんも当面の間は悶々と悩むことでしょう。
でも、その時間が一番楽しかったりして・・・






NT−1施工!


2回目の施工から2ヶ月あまり
当店初となるNT−1の施工をしました!




NT−1はたった10ccを
注射器で注入するだけなんです。
それで効果があるって言うんですから・・・


とりあえずコンプレッションを測ってみました。




2回目施工直後よりNo.2シリンダーは上がってますが、
問題のNo.3シリンダーは下ってますね〜。
思ったほど数値上では変化がみられませんでした。

ところが後日オーナーさんからのインプレッションで
「すごくパワーアップしている!!」
とのお話が・・・

どうやら普通の進化剤よりもさらに遅効性のようです。
そして体感的変化はかなり大きい!
こりゃあ、けっこうイケてるのかもしれませんね〜。


NT−1の施工からさらに1ヶ月後
またまたコンプレッションを測ってみました。




全体的に上がっているように見えますが
バッテリーやセルの状態で絶対値は変化しますので
一概に上がっているとは言えないんですが・・・

ただ、オーナーさんのフィーリングからすると
「全体的に上がっているのは間違いないんじゃない?」
とのことです。


参考までにこれまでのデータを並べてみると・・・

単位MPa
(kgf/cm2
No.1 No.2 No.3 No.4 誤差
1回目
半年後
1.08
(11.0)
0.90
(9.2)
0.84
(8.6)
0.90
(9.2)
0.24
(2.4)
2回目
施工直後
1.10
(11.2)
0.93
(9.5)
0.91
(9.3)
0.98
(10.0)
0.19
(1.9)
NT−1
施工直後
1.10
(11.2)
0.97
(9.9)
0.85
(8.7)
0.98
(10.0)
0.25
(2.6)
NT−1
1ヶ月後
1.10
(11.2)
1.02
(10.4)
0.91
(9.3)
1.01
(10.3)
0.19
(1.9)
最初からの
上がり幅
0.02
(0.2)
0.12
(1.2)
0.07
(0.7)
0.11
(1.1)

絶対値はその時々で変化すると言いましたが、
No.1シリンダーの数値が2回目以降変化していないことから
他のシリンダーの上がり幅は数値どうりと
考えていいかもしれませんね。

この結果からみると
No.1シリンダーは進化剤の作用するポイントが少なく
元々良い状態だったと考えられます。
No.2&4シリンダーは確実に上がってきていますので
進化剤の効果があらわれていると言えます。

反対にNo.3シリンダーは上がったり下がったりで
トータルの上がり幅も少ないですね。
これは進化剤では補いきれない何かがあると言うことに・・・?

オーナーさんとしてみれば考えたくないことかもしれませんが・・・