魔法の液体「進化剤」の紹介です。

AW11 MR-Uのデータ

国産初のミッドシップとして
センセーショナルなデビューを飾った
AW11型MR-Uも
発売から20年が経過しちゃいましたね〜。

最近では街中でも見かける機会は減ってきました。
特にこの車は前期型ですので
さらに出会う確率は少ないでしょうね。

走行距離も10万kmオーバーのベテラン車輛ですが
オーナーのメンテが行き届いてるためか
現在でも好調を維持しています。


さあ、そんなAW11のデータです。

まずは排ガスから





CO HC
施工前 0.54% 230ppm
施工後 0.02% 80ppm



CO・HCともにかなり減少しましたね。
施工後の数値だったら最近の車にも引けを取らない
地球にやさしい車になりましたよ。



続いてはコンプレッション!
まず施工前から





一番高いNo.1シリンダーと一番低いNo.2シリンダーとの誤差が
0.22MPa(旧単位でいえば2.3kgf/cm2)もあります。
って言うかNo.2シリンダーが異常に低すぎです!!

この測定はオーナーさんの見ている前でやったもんですから
その落ち込みようといったら、そりゃあもう・・・

こういった車に長く乗っているような方ですから
メカ関係の知識も普通の人に比べると詳しいんですよね。
詳しいだけにこの数値の意味するところも・・・

「まあ、年式も距離もそれなりに出ていますから・・・」
とオーナーさんを慰めながら施工をしました。


そして施工直後に再測定。

ここで驚きの結果が!!





なんとあれだけ低かったNo.2シリンダーの数値が
No.1シリンダーと同じぐらいに上がってます!

これには二人とも唖然!
オーバーホールをしたわけじゃないのにこんなに数値が上がるなんて・・・
まるで狐にでもつままれたような気分。

施工途中にエンジン音がドンドン変化していたので
「けっこう効いてるんじゃない?」
とは言っていましたが、
まさかこんなデータが出るとは予想もしていませんでした。


他と比べて数値が異常でしたので、
念のため2回測定しましたから、測定ミスではないでしょうし。
まるで白日夢でも見ているような気分です。

今回の数値が夢でないことを確かめるために
後日もう一度測定することにしました。


そして400km走行後のデータは・・・





さらに各気筒間のバラつきは減っていますね〜。

単位MPa
(kgf/cm2
No.1 No.2 No.3 No.4 誤差
施工前 1.34
(13.7)
1.12
(11.4)
1.24
(12.6)
1.27
(13.0)
0.22
(2.3)
施工直後 1.38
(14.1)
1.38
(14.1)
1.30
(13.3)
1.37
(14.0)
0.08
(0.8)
400km
走行後
1.36
(13.9)
1.34
(13.7)
1.31
(13.4)
1.31
(13.4)
0.05
(0.5)


施工中はエンジンをず〜〜っとかけっぱなしですので
施工直後はエンジンがかなり暖まった状態になっています。
そのためか数値も全体的に高くなっています。

それにしてもあれだけバラつきがあった物が
こんなにもキレイに揃ってくるなんて・・・
普通では考えられない現象です。


進化剤のスゴサ
実感した瞬間でした!







2回目施工 (2010年11月22日)


1回目の施工から1年ちょっと経ちまして2回目の施工をしました。
(とは言えあまり距離は乗っていないそうです。)

今回もデータを採ってみました。
最初からずっとデータを採っているので比べるには最適ですもんね。


まずは施工前の排ガス。





当初テスターの設定がズレていて
CO・HCともにゼロだったもんですからアセってしまいました!

設定を合せて測定したのがこの数値です。
1回目の施工後の数値とほぼ同じになっています。
しかもCOの数値は0.00%ですし・・・

「こりゃあ、進化剤がバッチリ効いているのかな〜」と思いながらも
ほんまにこんなにクリーンなままなのか?
と、半信半疑な面も・・・




続いてコンプレッションのデータです。





ゲゲゲ〜〜〜ッ!

No.2シリンダーの数値が1回目施工前に戻ってるじゃないですか!
全体のバラつきも大きくなってるし・・・

排ガスの数値からは想像できないデータです。
こんなにバラつきがあって、しかもNo.2シリンダーが
こんなに低いのになんでCOが0.00%なんじゃ?



なんか納得のできないままに2回目の施工を・・・



さて、施工後の数値です。
まずは排ガス。





こんどはHCが0ppmになりました?
COは0.01%に上がりましたが、気にするほどの
数値ではありませんね。

この数値なら最新型のエコカーと変わらないレベル!
マジっすか?

もしかするとテスター壊れたのかな?
とも思いましたが、他のクルマを測ると数値がちゃんと出てます。
となるとこの数値を信用するべきなんでしょうね。

たしかに排ガスは臭くはありませんから
テスターの数値どおりなんでしょうね。



今までの数値を並べてみると・・・

CO HC
施工前 0.54% 230ppm
施工後 0.02% 80ppm
2回目施工前 0.00% 80ppm
2回目施工後 0.01% 0ppm

と言ったかんじになりました。
COは1回目の施工でほぼゼロ付近になり、その後変動なし。
HCも1回目の施工で減少した状態を維持しつつ、
2回目の施工ではさらに減ってゼロに・・・

しかし、2回目の施工前にはコンプレッションのバラつきが再発していたのに
排ガスの数値が1回目の施工後からほとんど変化していない
って言うのが腑に落ちませんねえ〜?

この辺りの詳しい要因はちょっとわかりません。
考えれば考えるほど深みにはまってしまいそうです・・・





続いては施工後のコンプレッション。





またまたビックリ!!

No.2シリンダーの数値が上がっています。
これじゃあまるっきり最初の時と一緒じゃないですか!!


一番最初からの数値を並べてみると

単位MPa
(kgf/cm2
No.1 No.2 No.3 No.4 誤差
施工前 1.34
(13.7)
1.12
(11.4)
1.24
(12.6)
1.27
(13.0)
0.22
(2.3)
施工直後 1.38
(14.1)
1.38
(14.1)
1.30
(13.3)
1.37
(14.0)
0.08
(0.8)
400km
走行後
1.36
(13.9)
1.34
(13.7)
1.31
(13.4)
1.31
(13.4)
0.05
(0.5)
2回目
施工前
1.38
(14.1)
1.12
(11.4)
1.30
(13.3)
1.20
(12.2)
0.26
(2.7)
2回目
施工後
1.40
(14.3)
1.36
(13.9)
1.32
(13.5)
1.35
(13.8)
0.08
(0.8)

1回目の施工前に異常に低かったNo.2シリンダーの数値が
施工後には劇的に上がり、400km走行後も維持しています。
これで改善できていたのかと思いきや、
2回目施工前にはまた元の状態に。
そして2回目施工後には1回目と同じように劇的に上がってる・・・

変化量が大きいという点ではNo.4シリンダーも怪しいですね。
1・2回目ともに施工後にかなり上昇しています。
No.1・3シリンダーが1回目の施工後
安定した数値となっているのに比べると、変動幅が大きいですもんね。


これらの数値から考えるとNo.2・4シリンダーには
進化剤では補いきれないなにかの要因があるんではないでしょうか。
施工した瞬間には進化剤が作用してくれるものの
その要因による何かによって持続させるのが困難なのかもしれません。

その要因として考えられるのは・・・
(オーナーさんとしては考えたくないでしょうが)

まずはシリンダーのキズまたは異常摩耗。
施工後に数値が上がるということから考えると
エグレのような深いキズは入っていないと思われます。
進化剤の成分はナノレベルですから
深いキズだと埋めきれないでしょうからね。

それに深いキズが入っていたとすれば
白煙が出るなどの症状が出ていても不思議はありませんから。
今のところそういった症状はありませんので
深いキズではなさそうです。

と言うことは浅めのキズがシリンダー全体に無数に入っている!
もしくはシリンダーが異常摩耗で若干変形している!
という可能性が高くなりますね。

ピストンリングという可能性もありますが
進化剤によって張力が復活することはありませんし、
リングの固着が無くなったのであれば、コンプレッションが
元の数値に落ちることも無いでしょう。

そう考えるとシリンダーのほうが怪しいですね。
まあ、リングの接触面の可能性もありますけど・・・

施工により瞬間的に定着した成分がキズや摩耗部分を埋めることで
コンプレッションが一旦上がるが、
定着しきれないので、段々と落ちてくるといったところでしょうか。

キズ・異常摩耗ということは、その部分だけが周囲より
凹んでいるということですよね。
と言う事は摩擦による力も掛りにくいわけでして
定着に必要となる「熱と圧力」が足らないと言うことになります。
そのため定着しきれないで終わってしまうのかも・・・

しかしながらコンプレッションの数値を維持させるまでは定着していなくても
燃焼効率を改善できるぐらいには定着できています。
排ガスの数値がそれを物語っていますもんね。
前回施工後から数値に変動が無かったということが
燃焼効率は改善されたままっていうことの何よりの証になってます。

そして今回再びコンプレッションが復活したことで
未燃焼ガスであるHCがゼロになってます。
これは明らかに連動した現象ですよね。

今後もこのクルマのデータは随時採っていきたいと思います。
おそらくオーナーさんもここまで来たらそのつもりになってるはずですから・・・

ただ根本的な解消には「オ○バ○ホ○ル」が・・・
これはオーナーさんを悩ます種になりそうです。
なにしろ怪しいクルマがもう1台ありますからね・・・(笑