AE111 6点式ロールケージ装着作業の紹介です。

★AE111 6点式ロールケージ装着★


最近は走り系のチューニングっていうのは需要が減ってきています。
スポーツカーが減ってるんで仕方ないことなんでしょうが・・・
以前はマフラー換えてブオブオいわせてたクルマが巷にあふれてたし、
ブローオフをプシュプシュいわせてるターボ車もいっぱいいました。

自動車メーカーがエコを前面に押し出しているんで、
チューニングをしてみたくなるようなクルマも減ってるってことなんでしょうか?
若者のクルマ離れといい、なんか寂しいことですよね。

そんな減少傾向の走り系チューニングパーツの装着作業です!

6点式ロールケージ! +斜行バー!! 

ロールケージの取付け作業なんてかなり久しぶりです。
血が騒ぎます!!(笑

クルマは・・・
AE111レビン!







最近では少なくなってきた走り屋仕様のクルマです!
カーボンボンネットやエアロでバッチリ決めてます。
もちろん車高調やフルバケも欠かせませんよね。







ロールケージはこんな荷姿で送られてきます。
物がデカイだけに送料もそれなりに掛っちゃいます。







まずは装着前の下準備!
シート等のような装着の邪魔になる物を取り外します。
そしてフロアカーペットもめくり上げておきます。
このクルマは元々リアシートを取っ払って2名乗車にしてあったので、
少し手間が省けちゃいました。







外でメインアーチとフロントバーを組んでみました。
この作業に意味はありません。(笑
メーカーはロールケージ専門で有名な・・・

サイトウロールケージ! 

メインアーチにロゴがありますが、
あとでウレタンのパッドを巻くので 見えなくなっちゃうんですけどね。
ちなみに材質はクロモリです。







パッドを巻く前に車内で一旦仮組みします。
じつはこの作業がけっこう重要なんですよね〜。
ボディーへの取付け部分を確認しながら組み付け、
フロアへの穴開け位置をマーキング。
この時にルーフや内張り等との間隔を確認しながら位置決めをします。

その他にも確認しなきゃいけないポイントもあるんですが、
それはまた後ほど・・・

各部の確認やマーキングが終わったらバラして車外に出します。
パッドを巻くのは車内で組んだままでは出来ませんし、
フロアに穴あけ作業をするのにもロールケージが邪魔になりますからね。
他にも事前準備があるんですが、これも後ほど・・・







ロールケージパッドはブラックをチョイス!
このパッドっていうのはウレタン製で、
厚さ5〜6mmぐらいのホース状の物なんです。
バーの長さに合わせてカットして差し込んでいきます。

この時にちょっと長めにカットして端を折り返しておくのがミソなんです。
このパッドって内径がわりとピッタリサイズなもんですから、
差し込むのにけっこう力が必要になってくるんです。
短いバーだと無理やりでも何とかなるんですが、
長い物になると抵抗が大きくなってかなり大変なんですよね。

そこで潤滑剤を使うんですが、グリスや潤滑スプレーは使えません。
ベトベトして作業中にクルマが汚れちゃうし、後々の事を考えてもね・・・
そこで以前は石鹸水を使ってたんですが、
イマイチ滑りは良くありませんでした。
さらに作業中ベタベタしちゃって気持ち悪いし。
まあ、石鹸水ならクルマに付いても簡単に拭き取れますがね。

今回この作業に使ったのは・・・

ベビーパウダー! 

天花粉とかシッカロールっていう、
赤ちゃんのオシリにパフパフするアレです。
このパウダーをバーにふりかけて、パッドの中にも・・・
するとビックリするぐらいスルスルと簡単に入っていくんですよね〜。
石鹸水なんかとは比べもんにならないぐらいです。

最初に思いついた人ってスバラシイ!
なにしろクルマ業界では全く縁の無い物ですもんね〜。
ただしパットを入れたあとにエアーでよく吹き飛ばしておかないと、
当分の間、車内で赤ちゃんのニオイがしちゃいます。(笑

さらに吹き飛んだ粉でピットの床もツルツル滑るように・・・







メインアーチは両端に大きなブラケットが付いているので、
差し込むことができません。
そこでパッドにスリットを入れて巻いてやります。

縦方向に裂くように真っ直ぐにカットするのが肝心です。
で、バーにかぶせてから合わせ面を接着剤で貼り合わせます。
専用のテープを接着面に貼って保護します。
途中のブラケット部分はパッドに切れ目をいれてやります。
ここもテープを巻いて保護しておきます。







フロントバーとリアバーの片側です。
これらはフロア用のブラケットは片端にしか付いてないんですが、
途中に斜行バー等を固定するブラケットが出っ張っているんですよね〜。
そのためそれが邪魔して差し込むことができないんです。

以前はメインアーチと同じように、カットしたパッドを巻いて接着してました。
今回は新しい方法でカットしないで差し込みました。
この方法っていうのはベビーパウダーに加えて、エアーを使うんです。

片側を押さえながら反対側からエアーを入れるとパッドが膨らむんですよね。
で、その膨らみを利用してブラケットをかわすって寸法です。
とは言え最初の部分はけっこう大変なんです。
ブラケットをかわそうとパッドを引っ張るとエアーが抜けちゃうんで、
膨らってたパッドがしぼんじゃうんですよね。
なのでけっこう力がいりますし、
引っ張りすぎて破ったら元も子も無いですしね。

パッドの端がブラケットを越えちゃうと後はラクショーです。
エアーのおかげで風船のように膨らみますんで、
ブラケットをスルスルとかわします。
ほんとビックリするぐらい膨らむんですから・・・
膨らませすぎてパッドを破裂させないようにエアーの調整は必要ですけどね。

全てのバーにパッドを巻き終わったら再度車内に入れて仮組みします。
で、各部の固定に取り掛かります。







フロアの取付け部です。
バーを入れる前にマーキングした位置にドリルで穴を開けておきます。
また、ブラケットが止まる部分のアンダーコートも剥がしておかないといけません。
このあたりも最初の仮組みの時に確認しておくポイントなんです。
中にはブラケットの形状に合わせてフロアを整形しないといけない場合も・・・







この部分にフロアの外側から付ける「当て板」にはたっぷりとコーキング剤を。
なにしろフロアやリアフェンダーに穴を開けてるわけですから、
しっかりと防水しておかないと車内が水浸しになっちゃいますんでね。







ボルトを締め付けたらボルト周辺にもコーキング!
当て板は長穴になってますんで、
ボルトとの隙間から水が侵入しないようにね。







バーの接合部も締め付けます。
ここは車体の振動等で緩むことがあるようなので、
定期的に増し締めが必要なんです。







締め付けが終わったら折り返していたパッドを戻してブラケットを隠します。
長めにカットしておいたのはこのためなんです。
バーの長さギリギリにカットしてたらブラケットが全部隠れない場合があります。
長すぎるのはこの段階でもカットできますが、
短すぎるのはどうしようもないですからね〜。







ジャングルジムの完成です!(笑
今回パッドはブラックをチョイスしましたんでさほど目立ちませんが、
かえってスパルタンさを醸し出してるんじゃないかと。
それに赤や青のパッドって日焼けで色アセちゃうとけっこうブサイクなんで・・・







やはり斜行バーが入ってると雰囲気出ますよね〜。
後ろから見てイカニモ!ってカンジがしますし・・・
オーナーさんもこのために2名乗車にしてたようなもんらしい・・・
 ホンマか?(笑







めくり上げていたフロアカーペットを戻します。
バーが出ている部分は切れ込みを入れておきます。
あまり切れ込みを大きくしすぎると見た目がカッコ悪くなるんで注意が必要です。







シート等の取り外したパーツを取付けたら作業完了です。
フロントのルーフ部には横方向にもバーが付いていますので、
サンバイザーは取付け出来なくなっちゃいます。

まあ、これは6点式ロールケージの宿命なんですけどね。
以前はロールケージに取り付けるサンバイザーも売ってましたが、
今でもあるのかな〜?
いざとなったら自作すればOKなんですけどね。

このサンバイザー以外にもこのクルマでは・・・







グローブボックスが開きません!(笑
全てのクルマでは無いのですが、開かなくなるクルマがあるんですよね〜。
ちなみに運転席側にも小物入れがあるんですが、
そちらも開かなくなってます。

このあたりも最初の仮組みのときに
よ〜くチェックしておかなければいけないんです。
なにしろ開かなくなりますんで、
あらかじめ中の物を救出しとかないとね。
付けた後で気付いたんじゃあ、もう遅い!
もう一度ロールケージを外さないと救出できなくなっちゃいますから・・・

他にもスイッチが隠れちゃう場合なんかもあります。
その場合には事前にスイッチを移動しておかないといけません。

今回久々のロールケージ取付け作業でしたが、
新しいウラ技がけっこう使い物になることが判明しました。
以前よりも見た目がバッチリな取付けが可能ですので、
ロールケージの取付けもドンドンご依頼くださいね!

って、ドンドンってほど需要は無いか・・・?(笑