GDAインプレッサに メタルキャタライザーを装着した作業の紹介です。

★GDAインプレッサ メタルキャタライザー装着★

先日フロントLSDを装着したTDFさんのGDAインプレッサ。
当店の走行会に毎回参加してくれているのですが
ストレートでの伸びに不満があるようです。
通常ターボ車の定番チューニングアイテムといえばマフラーです。
抜けのいいマフラーに交換することで過給圧が上がり
ブーストの立ち上がりも早くなってパワーアップするのですが・・・

ところがTDFさんのインプレッサはSTI(GDB)じゃないGDAです。
しかもマイナー後のF型。
なんとこの車用のマフラーってリアピースのタイコ部分だけを交換する
いわゆる「
ケツだけマフラー」しか発売されて無いんですよ。
マイナー前はGDAとGDBは共通なんですけどねえ。
かなり探してみたのですが有名メーカーからは発売されていませんでした。
ショップオリジナル品とかだと車検が怪しかったりしますし・・・
そこでTDFさんも泣く泣く
FGKの「ケツだけマフラー」を装着しました。

NAのワゴンやミニバンならそれでも構わないでしょうが
チューニングというよりはドレスアップアイテムですよねえ。
当然ながら抜けが悪いですからパワーアップには結びつきません。
そりゃあサーキットでも物足らないでしょうね。

そんなTDFさんに朗報!
なんと
HKSからGDA用のメタルキャタライザーが発売になりました。
このキャタライザーはタービン直後のフロントパイプ部分から
センターパイプまでがセットになった商品なんです。
という事は ノーマルのままだった部分が全て交換になるという
この車にはうってつけの商品です。
しかも触媒部分が高効率になるんだから言うこと無し!

値段はちょっと高いけどさっそく装着することになりました。
 



 

まずは純正のフロントパイプを外します。
インプレッサってフロントパイプ本体を外すのは簡単なんですけど
遮熱板を外すのがとっても面倒くさいんですよね。
何本ものボルトで固定されていて
しかも工具の入りにくいところにあるもんですから・・・
フロントパイプが出てくるまでが大変なんです。

そういえばこの間フロントLSDを装着した時にも
フロントパイプを外したばっかりなんだけど・・・
こんな短期間でまたこの作業をするとは思いませんでした。

純正が外れた時点でステアリングのジョイント部分や
ブレーキブースター等に遮熱材を貼り付けておきます。
メタルキャタライザーには遮熱板が付いていないので
熱対策はしっかりとしておかないとね!



 

取り外した純正です。
パイプ自体も決して太いとはいえませんし
曲りの角度も効率悪そうです。



 

こちらがHKSのキャタライザーです。
パイプ径も太くなっていますし、曲げのラインもとってもスムーズです。
何より材質がステンですから見た目がキレイ!
(性能には関係ありませんが・・・)
こりゃあ期待できそうですなあ!



 

純正ではリリーフ側はフランジの鉄板で塞がれていて、排気が
メイン側のパイプに真横から合流していくような構造になっていました。
HKS製品ではちゃんと独立したパイプになっており
後方でスムーズに合流するようになってます。
しかも仕切り板があって排気干渉を避けるような構造です。



 

奥に見えるのがキャタライザーのセルです。



 

O2センサーを純正から外して付け替えます。 



 

燃調のセッティングの時などにAF計を付けるための
ボスが標準で溶接されています。
普段は使わないのでメクラのボルトを付けておきます。 



 

 フロントパイプを固定します。
AF計用のボスは上側の良く見えるところにくるので
セッティング時の作業もやり易いですね。 



 

パイプ径が太くなったのと、リリーフ側のパイプが追加になっているので
遮熱板がそのままでは当たってしまい装着できません。
逃げ加工でカットしてやりました。



 

遮熱板を付けたら装着完了です。
さあどれだけパワーアップしてるのか楽しみですね。


それにしてもいい時代になったもんです。
昔は触媒を換えるなんてとんでもない話でしたもんねえ。

当然ながら効率のいい触媒なんて物もありませんでしたし・・・
「捕まるのを覚悟の上でストレートパイプ」
って方法しかありませんでした。


最近はいろんな車種のキャタライザーが
発売されているので、ストレートパイプなんか付ける人は
ほとんどいなくなりましたよね。


チューニングカーも地球に優しくなっくっちゃ!

 

ターボ車にとってキャタライザーやフロントパイプの
交換はかなり有効な手段です。
まず間違いなくパワーアップできますから。