GC8 インプレッサ ハブ交換 作業の紹介です。

★GC8インプレッサ ハブ交換★


当店の走行会にいつも出場してくれているK君のインプレッサ。
どうも足廻りから異音がするらしい。
ちょっとハンドルを切った状態で車を動かすと、たしかに
「コクッ、コクッ」といったかんじの音が出ています。
リフトアップしてタイヤをゆすってみると、少しガタがあります。
オーナーの話によると、Sタイヤ(17インチ)からノーマル(16インチ)に
戻すと、音が小さくなったらしい。
どうやらハブベアリングにガタが出ているみたいです。
ノーマルに比べて17インチのSタイヤだとハブに掛かる負荷が
大きくなるので、音も大きくなるのだと思われます。
インプレッサのハブはあまり頑丈でないので、わりとベアリング等に
ガタが出やすいようです。

今回はベアリングだけでなく、ハブ自体も交換することになりました。
オイルシールやナット等のパーツも忘れず注文して作業開始。

ドライブシャフトのナットを緩め、ナックルASSYを取り外すところは
省略して、ナックルをバラシたところからの紹介です。





ナックルからハブ・ベアリング・オイルシール等を全て
取り外した状態です。





ベアリング自体のガタもけっこうありましたが、ハブもかなり
ひどい状態になっています。
グリスも固形化してしまい、色も真っ黒です。
これだとベアリングが逝ってもしょうがないですね。





ハブの先のほう(インナー側のベアリングがセットされる部分)は
ガタガタに磨耗して、かなりヤセています。
こんな状態だと音がでるのはあたりまえですねえ。





新品のハブはこんなにキレイ。
初めからハブも交換する予定にしていて助かりました。
インプレッサに限らず、ハブベアリングを交換する時には
ハブも交換するつもりのほうがイイでしょうね。
車によっては取り外したハブから、古いベアリングが
抜けないってことがよくありますから・・・





新旧ハブの比較です。
やっぱり新品ハブのほうが、作業をするにも気持ちのいいもんです。





ナックルにベアリングを圧入してやります。
さほど固くもなくスッスッと入っていきます。





ナックルにスナップリングを入れて、ベアリングの位置決めと
抜け防止をするようになっています。





アウター側のオイルシールを新品に交換します。
ベアリングの中に入っているピンクの部品は、輸送中等に
インナーレースが外れて転がるのを防止するため(だと思う)のもので、
この後外して捨てちゃいます。





ハブをベアリングに圧入します。
この時、ナックル等に力がかからないように下側のアダプターの
サイズとセット位置に気をつけて。





インナー側のオイルシールを新品に交換したら
組付け完了です。





組みあがったナックルASSYです。
あとは車に付ければ作業終了です。

作業後、音はキレイに消えました。
まあ、あれだけガタがでていれば当然の結果ですけど。
インプレッサでSタイヤとかのハイグリップタイヤを履いている、
サーキットや峠でハードな走りをしている、そんな方はハブの
ガタに気をつけましょう。
あなたの車もこんな状態になっているかも・・・