ボートトレーラー組立作業の紹介です。

★ボートトレーラー組立・登録★

 

デリカスペースギアに乗っているお客さんから相談が・・・

「バスボートを載せるトレーラーって入ります?」

このお客さんは 以前からバスボートは持っていたのですが
トレーラーがなかったのでけっこう苦労していたらしい。
このスペースギアにはルーフキャリアが付いているんですけど、
なんとその上に載っけていたらしい。

ちょっと待ってョ!
この車ってリフトアップしてるよね。
そんな高さまでバスボートを一人で持ち上げていたとは
かなりのツワモノです!
(マジでキャリアの上まではかなりの高さです・・・)

そりゃあ体力的にもかなり厳しいでしょうし
何よりも危険きわまりない!
お客さんの安全のためにもなんとかしなくっちゃ。
う〜ん、でもさすがにトレーラーは扱ったことがないョ。
ちょっと時間をもらってイロイロ調べてみました。

トレーラーとはいえ公道を走るわけですから
当然ながら登録してナンバーをもらわないといけないんです。
トレーラーの大きさによって「軽四登録」と「普通車登録」に分かれるようです。

お客さんが持っているバスボートの大きさからいうと
「軽四登録」のトレーラーでは小さすぎてダメなようです。
必然的に「普通車登録」の物になります。
で、あれこれ調べていくと
「予備検付き」というトレーラーがあることがわかりました。

これだと陸運局の「検査ライン」でのチェックは必要なく
書類のみの手続きで登録できるんです。
「軽四登録」なら書類だけ持ち込んで
ナンバープレートをもらってくればOKなんですが
「普通車登録」ですので陸運局にトレーラーを持ち込んで
ナンバープレートに封印をしてもらわないといけません。
今回は登録までウチでやることになりました。

メーカーさんが地元で「予備検」を受けてから一旦バラして
送ってくるのでこちらで組立ててやらないといけません。
車庫証明などの書類が揃ったところで作業開始です。

 

まずはメインのフレームを並べてみます。
こうやって見るとけっこうデカイです。

 

組立てに入る前にフレームの中にコードを通しておきます。
組立ててからでは通せませんからね。
この状態でもけっこう面倒くさいですけど・・・





リフトにのっけた状態でフレームを仮組みします。





フレームにウマをかけます。
フロント側の足になるトレーラージャッキを取付けます。





リアのアクスルをリフトに載せて高さを調整しながら
フレームに固定していきます。





リーフスプリングにショックまでちゃんと付いてます!
まあ、けっこうな重量物を載せるんですから
当然と言えば当然かもしれませんが・・・





テールランプやウインカーが付くと
それらしくなってきましたねえ。





フェンダーの前側には車幅灯を取付けます。
夜も走りますから必要ですよね。
トレーラーを空荷で引っ張っていると、夜に横から突っ込まれる事故が
けっこう多いらしいですから、よく目立つようにしておかないと。

 



トレーラーと牽引車両を繋ぐカプラー部分です。
コードを繋いだら金属のベースの中に収めていきます。
車側にもこのカプラーの受けを装着して
牽引する時には接続してやります。
そうしないとブレーキランプやウインカーが点かないですから・・・

 



組付け完了です。
フロント側のトレーラージャッキは牽引する時には
横に倒して収納します。
トレーラー単体で移動させる時にだけ使う物なんですよね。
ハンドルを回すと上下に高さが変えられるんで
牽引車両と合体させる時にはとっても便利です。

 



ボートをトレーラーから載せ降ろしするのに便利な
ウインチも装備されています。
まあ、これが無いと大仕事になっちゃいますよね。
ちゃんとサイドブレーキも付いています。
日頃は駐車しておく物ですから当たり前なんですけど・・・

 



リアビューはこんな感じです。
もちろんタイヤも新品です。
それにしてもけっこうデカイですよねえ。
こんな大きさのボートをよくぞまあスペースギアのルーフまで
持ち上げていたもんだと、改めて感心しました・・・

さあ、いよいよ登録です。
検査ラインは通らないのでキャリアカーで持込みします。

 



無事プレートが取れました。
ランプに隠れて見えませんが、ちゃんと封印もされています。
8ナンバーですので初回のみ2年車検で
それ以降は1年車検になります。
車検の時は検査ラインでチェックされるので
スペースギアで牽引して行くことになります。

 



ナンバープレートに車検ステッカーを貼って完了です。
今までに例のない変わった作業でしたけど
バス釣りはけっこう人気がありますし
今後は需要が増えるかもしれません。

規制緩和のおかげで昔に比べて登録関係が
簡単になったこともあって、トレーラーの種類も増えているようです。
これぐらいのサイズなら牽引免許も必要ありませんし
本格的にバス釣りをする人には必須アイテムでしょうね。

ただし慣れるまでは運転に注意が必要です。
路肩に引っ掛けたり、脱輪したり、と大変らしいですから・・・
特にバックが要注意なんだそうです。
思ったとうりにトレーラーが動いてくれないようです。
はやくマスターしてバス釣りを存分に楽しんでくださいね!