NSX C30A ハイコンプ チューニング作業の紹介です。

★C30A ハイコンプチューン★ 
パワーチェック編

慣らしも終わって、サーキットも走ってみたところで
次なるステップに進むことになりました。
エンジンはあれこれやったものの、燃調とかは
前の仕様のままだったのです。
元々あるメーカーのチューニングロムが入っているせいか
サーキットを走ってみても、前よりはるかに速いので
オーナーは「このままでいいかな?」とも思っていたようです。
でもせっかくお金をかけて仕上げたエンジンなんだから
本当の性能を発揮してやりたくなったようです。
そこで三重県にある
「エスプリ」さんに燃調の
セッティングをお願いする事になりました。
エスプリさんなら、セッティングと同時に
パワーチェックもできるし・・・
ついでにビッグスロットルも装着してさらなる
パワーアップも狙いました。





アルミのキャッチタンクやラジエタータンクも装着して
ステンメッシュのホースに換えたので、エンジンルームの
雰囲気がそれらしくなってきました。





ウワサのビッグスロットルです。
これはインフィニティの純正品を流用しているようです。
もちろんすんなり付くはずはなく、専用のアダプターや
加工が必要になってきます。





エアクリーナーからスロットルまでのパイプも
極太の物に交換されています。





エアクリーナーも専用品?に変わっています。
アルミ板でエンジンルームと仕切られているので
熱い空気を吸わないようになっています。
ボディサイドのエアインテークからダクトを引っ張ってやれば
ラムエアー効果も期待できそうですねえ。





クリーナーボックスのフタにはエスプリさんの
エンブレムが誇らしげに・・・
う〜ん、こういったところも全国区のお店は違いますねえ。





クリーナー本体はHKSのパワーフローですね。
アルミ板の端には若干のすき間があるので
ラムエアーにする時は塞いでやったほがいいかな?





元々付いていた「マインズVXロム」です。
現車合わせをしてやったわけではないのに
けっこうパワーが出ていました。
カムを交換していないので、大丈夫だったのかな。





HKSのF−CON Vproです。
通称「金プロ」ってヤツですね。
現車合わせで設定してやることで、エンジン本来の
パワーが引き出せるようになります。





これがパワーチェックのグラフです。
修正馬力が
「326PS」になっていますが
エスプリさんのはこれに「1.1」の係数をかけるそうです。
ということは
「358.6PS」になると言うことですね。
3Lのままで、カムもノーマルなのにこの数字なら
りっぱなもんじゃないでしょうか。
ピークパワーは8100rpmで計測されています。
パワー的には360PS以上まで、燃調で持っていけれるようですが
トルクが落ちてしまうのでこの数値に落ち着いたようです。
最大トルクは6900rpmで
31.5kgmになっています。
ピークの数字よりも3400rpmから7600rpmまで
30kgmを超えるトルクが出ていることがスゴイですねえ。
上でこんだけフラットトルクだと本当に速いんでしょうねえ。
ちなみに、マインズのままの状態でも320PSをオーバー
していたようです。

サーキットでのインプレッションですが、吸排気系チューンの
3.2Lならストレートでかわせそうなぐらい速いらしい・・・
「GT−Rも怖くない」というオーナーの声も
まんざらおおげさでは無いようですねえ。
ただ今のところ、ストレートの速さがタイムアップに
結びついていないのが寂しいところなんですが・・・

NSXは車重が軽いので、パワーアップがもろに
速さにつながってくるようです。
ストレートで悲しい思いをしているNSXオーナーさん!
エンジンのチューニングを考えてみてはいかがですか。