NSX ホイールアライメント 作業の紹介です。

★NSXのアライメント★


最近はワゴン車等ではフロントのトー調整
しかできない車が多くなっています。
しかし、さすがNSX!
前後ともフルに調整機能が付いているんです。

  



車の性格上、走りを追求するオーナーさんが
多いので、フル調整の機能を生かして
いろんなセッティングができるようになっているんですね。
基準データを見ても一般の車に比べると
走りの方向にふっているのがわかります。
タイプRだと特にその傾向は強くなっています。

ではNSXのアライメントの調整方法を・・・

  



まずはリアです。
キャンバーはロアアームの付け根の部分
黄色の矢印の先に調整用のカムがあります。
トーは赤い矢印の先に調整用の
アームがあります。
写真ではロアアームに隠れて見えませんが・・・

  



キャンバー調整用のカムです。
このボルトの反対側にあるナットを緩めて
ボルトを回すと、ボルトと一体になっている
カムが回ってアームを動かす仕組みです。

   



これがトー調整用のアームです。
アームの真ん中がターンバックルになっています。
両側のロックナットを緩めて、センターのボルトを
回すとアームの長さが変わる仕組みです。

   



続いてフロントです。
まずはキャスター調整から。
ロアアームの前側付け根部分にキャスターの
調整機能が付いています。

   



写真に大きく写っているナットを緩めます。
このナットはロック用のナットになっているので
これを緩めないことには調整ができません。
赤色の矢印の先にある穴に6角レンチを
差し込んでカムを回して調整します。
写真ではサビて赤茶色になっていますが
本当は6角なんです。

   



ロアアームの後側にキャンバー調整の
機能が付いています。

   



リアのキャンバー調整と同じように
反対側のナットを緩めて、ボルトを回すと
カムが回って調整できます。

トーは一般の車と同じような方式です。

   



サーキット走行をするのなら、フル調整の機能が
とっても役立ちます。
基準データにとらわれず、自分だけのセッティングを
見つければ、走りも変わってくるのではないでしょうか。
せっかく調整機能をつけてくれているのですから
その機能を100%使ってやりましょう!