NSX 4POT キャリパー装着作業の紹介です。

★4POTキャリパー装着★ 



サーキット専用車になっているS社長のNSX。
タイムを縮めるうえでブレーキに不満が出てきたようです。
現状でパットは街乗り無視のサーキット用のものに
換えてあるのですが、それでもまだまだ足りないらしい・・・


そこで思い切って4POTキャリパーを装着することに!
発売されて間が無いトラストの商品をチョイス。
さあ、どんな感じになりますかね。





ノーマルのフロントブレーキです。
元々2POTのキャリパーが付いてはいるのですが、
15インチホイール対応なのでローターの径が
わりと小さめなんです。





ノーマルでもキャリパー自体はけっこう
デカイんですけどねえ。





トラストの4POTキャリパーです。
ゴールドのカラーがかっちょいい!クロームメッキなども選べるようです。





ローターの大きさの比較です。
こんだけデカクなりゃさぞかしよく効くでしょうね。





わりとデカイと思っていたノーマルキャリパーも
こうやって並べてみると貧弱に見えますよね。





専用キットなので装着はもちろんボルトオン!
やっぱし4POTキャリパーはかっこいいですねえ。
新品だからキレイだし・・・





パットは付属で付いてきた物をとりあえず装着。
このパットは街乗り用なので、特注でサーキット用のパットを
段取りすることにしました。





ブレーキホースも専用のステンメッシュに交換です。





ホイールのスポークのすき間からのぞくゴールドのキャリパーが目立ちます。





フロントがめちゃめちゃデカクなったので
リアも換えてやらないとバランスが悪い!
ということでリアもグレードアップすることに・・・





ボーダーが発売しているブレーキオフセットキットで
ローターをデカクすることになりました。
このキットはノーマルキャリパーをそのまま使い、
外にオフセットさせてBIGローターを装着するというシロモノです。





純正ローターとの大きさの比較です。
「思ったほど差がないなあ」というのが
正直な感想でした。





こうやって比べると大きさの違いがわかります。
でもフロントほどの違いはありませんね。
「リアだからこんなもんなのかな」と思っていたら・・・

後でとんでもないことが発覚します。





キャリパーサポートをオフセットさせる為の
ブラケットを固定してやります。
この固定の仕方にはポイントがあります。
それは・・・





ボルトの頭とキャリパーサポートが干渉するので
逃げのためボルトの頭を削ってあります。
この削ってある部分がキャリパーサポート側に
なるように固定しないといけません。





さらに、キャリパーサポートもボルトを逃がすために加工します。
とりあえずローターを装着しない状態で当たり具合を
確認しながらキャリパーサポートを削っていきます。
その加工が終わったら一度キャリパーサポートを
外してローターを装着します。

ローターを装着してキャリパーサポートを固定しようと
したところでとんでもない事実が発覚!
パットの装着位置がローターにピッタリ合わないんです。
大径になってるローターのさらに外側になってしまうんです。
「こりゃおかしいゾ」とあれこれ考えていると、
オーナーのS社長がポツリ・・・
「そういえばリアはNA2のノーマルに換えてあるんじゃった!」
おいおい、そんなことは早く言ってくれよ〜!
なにしろこのキットはNA1用なんだから・・・





NA2はNA1に比べてローターの径も大きく
キャリパーのピストン径も大きくなっているため
キャリパーサポートの寸法がこんなに違うんです。
もちろん右側がNA2用ですよ!
どうりでローター径の差が少ないはずですよ。
NA1用の大径ローターとNA2のローターを
比べていたわけですからねえ。
今回はNA1のキャリパーサポートを大急ぎで段取りしました。

キャリパーはせっかく換えてあるのでNA2のものを使用。
そのためにキャリパーサポートはさらに
プラスαの加工が必要になってしまいましたけど・・・





やっとこさキャリパーサポートを装着。
今度はパットの位置もバッチリです。
NA1用のキャリパーサポートだから当然ですけどね。





NA2のキャリパーも無事装着できました。
NA1とNA2のパーツが混合になってますが
元の状態よりは確実にグレードアップしています。
 

前後のバランスはサーキットを走ってみてからの
S社長のインプレッションを待ちましょう!