ランエボ7 OS ST−R クラッチ装着作業の紹介です。

★ランエボ7に「OS」ST−Rクラッチ装着★


当店の走行会に参加してくれているランエボ7のオーナーさん。
けっこう前からクラッチのペダルフィーリングがおかしかったので
「クラッチ磨耗気味だから、気をつけて乗ってね」と
言ってあったのですが、そろそろヤバくなってきたようです。

クラッチは末期になると加速度を増して一気に逝ってしまうので
車が動かなくなる前に早めの交換をすることに・・・
と言ってももうけっこう滑っているので交換時期ではあるんですけどね。

走行会に参加しているぐらいですから、それなりの走り方は
しちゃいますし、今後エンジンのパワーアップの予定もあるので
当然ツインプレートあたりが必要になってきますよね。

ところが日ごろは奥さんも運転するファミリーカーなんです。
年に2回に走行会のためにムチャクチャ乗りにくい車に
してしまう訳にはいきません!

そこで当店おとくいの「OS技研」製品をチョイス!
新製品の「ST−R」クラッチはハイパワーに対応した容量を持ちながら
踏力も軽くとっても乗りやすいんですよ。

商品が入荷したので作業開始です。




さすがハイパワー4WD!
ミッションがデカイですねえ。
4WD機能も入っているからデカくなるのは当然ですけど。





しかもミッションの横にはセンターデフがくっついています。
エボ7のセンターデフには「ACD」という機能があるため
この機能を作動させるための油圧が配管されています。
この配管を外さないとセンターデフは降りてこないんです。

ところがこの配管を外してしまうと、組み付けた後
油圧ラインのエア抜きをするのに、専用の機械が必要で
とってもたいへんだと言うことが判明。

そこで車上でセンターデフとミッションを切り離して
ミッションだけを降ろすことにしました。
と、言うのは簡単だけど実際の作業は大変でした。
工具の入りにくい部分のボルトを緩めるのに
少しづつセンターデフをズラしながらの作業で
腕に血が廻らなくなってダルイことダルイこと・・・





で、無事に降りたミッションです。
やっぱしデカイ!





取り外した純正クラッチです。
滑り気味だったのが磨耗具合でわかりますねえ。





カバーの当たり面はけっこう焼けていますね。
まあ、サーキットも走っているし、滑り気味の状態で
乗っていたのでこんなもんでしょう。





フライホイールもごらんのありさまです。
再使用しないのでどんな状態でもかまわないんですけどね。




さあST−Rクラッチの登場です。
相変わらずキレイなルビー色のカバーです。
クラッチカバーにキレイな色を採用しているメーカーは多いですね。
(OS技研だけではなく)
組んでしまったら見えなくなるんですけどね・・・





ST−Rのクラッチディスクです。
順番を間違えないように番号を書いてくれています。





アップで見るとこんなかんじ。
新品なのに厚みが薄いように見えますが、純正のフェーシングに比べて
熱に強く耐久性が高いので大丈夫なんですよ。
しかも2枚ですしね。





まずはフライホイールをセットします。
新品なので当然ながらキレイです。





2枚のディスクの間にセンタープレートをはさんで
センター出し工具にセットしておきます。





ディスクとセンタープレートをフライホイールにはめ込んで
カバーを被せて固定してやります。
ボルトはもちろん規定トルクでね。





クラッチ本体が組みあがりました。
う〜ん、やっぱし見えなくなるのがおしいような色合いですよねえ。
「このまま部屋に飾っておきたい」と言っていたお客さんもいましたけど・・・

続いて付属作業です。



 

エボ7の純正クラッチは「プルタイプ」を採用しています。
ST−Rは「プッシュタイプ」のため作動を変えてやらないとダメなんです。





これが専用の作動変更パーツです。
自動調整式のレリーズシリンダーも付属しているので
今までのような定期的な「遊び」調整も必要なくなりました。





レリーズフォークとベアリングをミッションにセットします。
この後ミッションを車に乗せて、油圧の配管をしてやります。





油圧パイプを純正のレリーズシリンダーから取り外して移設します。





専用のレリーズシリンダーは矢印部分に隠れています。
「プル」から「プッシュ」に変わったので
レリーズシリンダーの作動方向は逆向きになります。


油圧の配管をしたらエア抜きをして終了です。


やはり「ST−R」クラッチはスゴイ。
「純正より軽いかも」というぐらいの踏力にまずは感激。

クラッチのつながりもとってもスムーズ。
ツインプレート特有の「カラカラ」音もほとんど無し。

何も言わなければ社外品のツインプレートが付いているなんて
わからないぐらいのフィーリングです。
これなら奥さん運転の待ち乗りも全然平気ですよね。


これでハイパワーに対応した容量を持っているって言うんだから
やっぱし「OS技研」さんはすごいですよねえ。

あらためて感心、感心。
こういった信頼できるメーカーさんの商品は

安心してお客さんにオススメできます。
これからもイイ商品を開発してくださいね。
(ゴマスリ、ゴマスリ)