W639 Vクラス 2DINナビ  天井モニター 取り付け作業の紹介です。

★W639 Vクラスに2DINナビ&天井モニター装着★


ベンツの新しいVクラス W639を買ったお客さんから
ナビとモニターの取付依頼がありました。
「家族で出かけるのに使うために買った車なので
後席での居住性を良くしたい」との事です。
小さいお子さんがいると、やっぱり後にモニターは欲しいですよねえ。

見た目のスタイリッシュさからいっても
モニターはやっぱり天井吊り下げのフリップダウンでキマリでしょう!
フロントは異型サイズの純正デッキが付いているのですが
こちらは専用キットが出ているので無問題!

フリップダウンのほうはと言いますと・・・
当然のことながら取付キットは出ていません。
今回はアルパインのDVD内臓10インチモニターにしたので
けっこうな重量があるんですよねえ。
天井の内張りに縫い付けるだけでは強度がぜ〜んぜん足りません。

通常は純正のルームランプを外して
その固定穴を利用して取り付けるのですが・・・
W639はルームランプがサイドに付いていて
真ん中にはないんですよねえ、まいったゾ、こりゃ。

あとは天井のウラにルーフの「骨」がいてくれれば何とかなるのですが。
とりあえず天井をはぐってみなければわかりませんね。
後は加工の腕しだいってことになりますかね。

今回は後席重視という事で、音の出し方も一工夫!
さあそれでは作業開始!!





異型サイズの純正のデッキです。
デッキに携帯のハンズフリー機能が入っているのですが
アルパインのナビにもその機能はありますので心配ありません。



 

モニターを付けるのにちょうどいい所あたりの天井は
広々としたスペースでありがたいのですが・・・
問題は固定方法なんですよねえ。
走行中にモニターが落ちたりしたらシャレになりませんから。



 

モニター装着位置の真上には「骨」はいませんでした。
残念と言うか、予想どうりと言うか・・・
こうなると奥のほうに見える「骨」と手前にある「骨」を使って
モニターを固定するしかありませんね。
(手前の骨は写真には写っていません。)



 

そこで登場するのがこのステーたちです!

「骨」と「骨」の間隔がけっこう広いので
平板のステーだと重さに負けて曲っってしまうんです。
ここのステーが曲ってしまうと天井が下がってくるのでお話になりません。

その点L型のステーは曲りに強いので安心です。
平板ステーで同じ強度を出そうとすると、メチャクチャ分厚くなってしまいます。
って言うかそんなステーは存在しないか・・・

このステーは車や用途に合わせてホームセンターで買ってくるんですけど
カー用品のコーナーにはありません。
わかる人にはわかるってとこにありますよ。



 

天井の内張りを挟み込んでモニターの取り付け金具を固定します。
ボルトも付属の物では短いので、長いボルトを使います。
緩まないようにネジロック剤を塗ってしっかり固定!

 



モニターの固定完了で〜す!
ステーの強度にも問題なくガッチリと装着できました。

装着位置は前後シートとのバランスを考慮して
ベストポジションに決定してありますョ。

 



モニターを閉じた状態です。

今回、音の出し方で加えた工夫の一つがこのスピーカーです。
後席を独立の4chシステムにしてやりました。
このスピーカーはその4chシステムのフロントスピーカーになります。
純正のリアスピーカーを4chのリアとして鳴らします。

そのかわりフロントのデッキの出力はドアスピーカーでしか
鳴らせなくなるのですが 、元々この手の車は
リアスピーカーの音は前席までほとんど届きません。

そこで思い切ってフロントとリアの音声を独立させてやりました。
当然ながら後席は天井モニター連動の音声になります。
フロントのデッキから外部出力を接続はしているのですが
モニターがDVD内臓なのでほとんど必要無いでしょうね。
 

 



モニターを開いた状態です。
画面とスピーカーの位置関係も、え〜カンジじゃないですか!

 



こんなカンジで開閉しま〜す!
と言っても自動ではなく手動ですが・・・

 



フロントのデッキはアルパインの「VIE-X07B4」です。
HDDナビを7型タッチパネルモニターでコントロールでき
DVD再生やフルセグ地デジチューナーまで付いたスグレモノ!

収まり具合もご覧の通り。
キットを使ってキレイに収まっています。
まるで純正オプションみたい・・・ って、言いすぎ?


最近の輸入車は「CAN-BUS」というシステムの配線になっているので
配線キットも専用品が必要です。

 



前後モニターの全体像です。
付属の地デジチューナーとフロントモニターは「D2」端子で接続。
「D2」接続ならキレイな映像が楽しめますよねえ。


そしてチューナーには「Sビデオ」と「RCA」の出力端子が残っています。
なんと天井モニターには「Sビデオ」の入力端子があるじゃあ〜りませんか!
チューナーと直接繋ぐことでフロントのデッキとは関係なく
後席で地デジを見ることができます。

つまりフロントでDVD見ていたり、CDを聞いていても
後席では自由に地デジが見られるんですョ。
もちろんチャンネルの切替もフロント・リアどちらでもできるようにしてあります。
これで後席は至れり尽くせりの空間になりました。

 



後席専用のボリュームも付けてやりました。
4chシステムのフロントとリアを別々にコントロールできます。


本当は5.1chのほうが臨場感は出るのですが
システムやコントロール方法が複雑になってしまいますので
メインで使うと思われる小さなお子さんや
女性の方では操作が難しくなってしまいます。

フロント用スピーカーを天井のモニター近くに装着したことで
4chでも十分な臨場感が味わえますよ!

 



もちろんバックカメラも装着しました。
何しろデッカイ車ですので、後は見えにくいですから・・・

 



最近のカメラはかなりの広角レンズを使ってますから
近くからかなり遠くまで広範囲が写っています。
これだけ写れば安心です。

 



ETCも装着で〜す!
純正のポケットを加工してスマートに収めてみました。

 



今回ライト廻りもアレコレやってます。
Lowビームは当然のごとくHID!
Hiビームとフォグはホワイトバルブで色合せ。
もちろんスモールランプはLEDウェッジです。
忘れちゃいけないウインカーのシルバーコート球。
印象がかなり変わりますからね。

 



LEDウェッジはかなり青白い光です。
これでも車検対応品なんですから・・・
 

輸入車の場合、むやみに球を換えると「玉切れ警告灯」が点く場合があります。
当然このLEDは専用の対策品ですよ。

 



どうですやっぱしHIDのもんですよねえ。
それにしてもベンツにHIDが付いていないとは思いませんでした。
室内は皮シートだったりするのにねえ・・・
 

HIDも対策品を使わないと「警告灯」が点いちゃいます。
ヤ○オクなんかで売ってる安物はアブナイらしい・・・
やっぱり実績のあるメーカー品が安心です。
数年前に比べれば劇的に安くなってますから。

家族のために買った車なら家族思いの仕様にするのがベスト!
今回の方法以外にもいろんな仕様が作れますよ。
わがままな要求でもドンドンご相談ください。