トレイルブレイザー 2DINナビ 取り付け作業の紹介です。

★トレイルブレイザーに2DINナビ装着★


トレイルブレイザーは純正のデッキが、あれこれ他の機能も
受け持っているらしく、すんなり交換できないようです。
オーナーさんの友人もトレイルブレイザーに乗っていて、
デッキを替えたらいろいろ不具合が出たそうです。
ディーラーに訊いてもだいたいオンダッシュタイプの
ナビをプラスするだけで、デッキ本体はそのままに
しておくらしいのです。
でも、それじゃあおもしろくない。
と、いうことでいろいろ調べてみました。

どうやら「キー抜き忘れ」等の警告音(ピー・ピーってヤツです。)
をデッキから出力しているらしく、フロントのスピーカーから
その警告音が出ているようです。
他にもセキュリティーなんかもからんでいるようです。
そこで、方法としては純正デッキを他の場所に
移設して、2DINナビを付けることに・・・
専用の配線キットがでているんですよ、これが。
つまりダブルデッキになるわけですが、純正のほうは
スピーカーへの配線を接続しませんので音は出なくなります。
それとサイズが2DINでは無いので、パネルの
加工が必要になりますが、そのあたりの加工は慣れている
ので問題なしでしょう。
さっそく配線キットを段取りして作業開始です。





この車の純正パネルはデッキの部分から、メーター廻りまで
一体になっている大型のものなので外すのが大変です。
ステアリングのコラムカバーが邪魔になるので、
ステアリングをコラムごと下に下げてやらないといけません。





まずはコラム下のカバーを外します。





続いてシャフトの下にある鉄板のカバーを外します。





これがステアリングコラムを固定してあるナットです。
左右にあるナット2個を緩めてやります。





これぐらい緩めればコラムはカバーごと下がってきます。





下がり幅はこれぐらいです。
スペースとしては「楽勝!」とまではいかないものの、
かなり余裕がでてきて楽になります。





パネル自体はビス6本を外せば、あとはハメ込みです。
慎重に引っ張って、パネルを浮かせた状態で
各スイッチ類のコネクターを外します。





これでパネルが外れてきます。
コネクターはわりと簡単に外れました。





パネルを外すとこんな状態になります。
さあ、デッキを外して。





純正デッキと2DINデッキの比較です。
純正のほうがかなり大きいので、すき間を埋めるパネルを
作ってやらないといけません。
取り付けステーも純正から外せないので自作になります。





すき間パネルはコンソールパネルの寸法を測って、
少し大きめに作ります。
このデッキはフェイスパネルがスライドするので、パネルが
接触しないように慎重な寸法出しが必要です。
あまり大きい穴を開けすぎると、接触はしないものの
デッキの廻りにすき間ができてしまいます。





コンソールパネルをはめてみるとこんな感じになります。
サイドのステーの位置出しもバッチリ決まっているので、
前後方向のすき間も全然ありません





純正デッキをスピーカーに接続しないため、警告音が
出なくなってしまいます。
そこで、警告音専用のスピーカーを別に取り付けます。
音楽を再生するわけではないので、スピーカーの
性能は関係ありません。
今回はウチの店にころがっていた、他の車から外した
純正スピーカーを流用しました。
取り付けた場所は運転席側の奥のほうです。
ちょうどメーターのナナメ下あたりですかね。
これぐらい奥のほうでも警告音はバッチリ聞こえます。





CDチェンジャーは助手席のシート下に設置。
邪魔ものがあってあまり奥には入らなかったのですが、
シートを後ぎみにスライドしておけば蹴られることも無いでしょう。





今回デッキがダブルで電気を消費するので、
2DINデッキ用に常時電源をエンジンルームのヒューズBOX
から直接引いてやりました。





ナビ用の車速信号もエンジンルームのカプラー
から取り出します。





このカプラーの「32番」が車速信号です。
ただし、この車の車速信号は安定したパルスが出ていないらしく、
かえって狂いの原因になることがあるらしいです。
対策として配線の途中にギボシを付けて、いつでも
車内で切り離しができるようにしておきました。





いよいよデッキの固定です。





パネルを戻す前に動作チェックをしておきます。
でかいパネルを何度も付けたり外したりしたくないですからねえ。





コンソールパネル裏側のすき間パネルと接触する部分に
スポンジを貼り付けます。
パネル同士がこすれてしまうのを防止するのと、
すき間パネルを押さえつけるためのものです。
なるべく薄めのスポンジを使います。





コンソールパネルをはめ込んで完成です。
見た目もバッチリきまりました。





全体で見るとこんな感じ。
警告音等の純正の機能も、問題なく動作しているようで
一安心しました。
国産車とちがって、輸入車の電装系には
やはり気を使わされます。

ナビだけでなく、もちろん普通のデッキも装着可能です。
デッキ上にでっぱりもないので、インダッシュTVもOKです。
エアコンの吹きだし口の邪魔もあまりしそうにありませんし。
トレイルブレイザーにお乗りの方、一度検討されてみては
いかがでしょうか。