ルノーカングーHID装着作業の紹介です。

★ルノー・カングーにHIDキット装着★

ルノー・カングーに乗っているオーナーさんから
「ライトが暗いんじゃけど、どうにかならんかな〜?」
との相談がありました。
通勤で山道を走るのでノーマルだとかなりツライようです。
いちおうハイワッテージのバルブに替えてあるんですが・・・
そこでHIDの装着を検討してみました。
しかし、悲しいながら日本ではマイナー車のカングーですから
どのメーカーもマッチングをとっていないんですよ。
H4のLo/Hi切り替えタイプなのでレンズユニットの
後ろ側にけっこう余裕がないと装着できません。
車を確認してみるとなんとかなりそうだったので、
思い切ってやってみることにしました。





最近の車では珍しい前ヒンジのボンネット。
昔は国産車にもけっこういたのですが、今では全くいなくなりました。
ボンネットを開けた時の見た目はかっこいいのですが
作業性はサイアクです。





ノーマルの右側のレンズユニット後ろ側です。
こちらはガラあきです。





これは左側。
こちらはバッテリーやヒューズボックスなんかがあって
スペース的にギリギリになりそうです。





今回チョイスしたのはCATZ−HIDです。
クオリティが高いうえにけっこうリーズナブルなので
当店ではイチオシのキットですね。
極端に安いキットのなかには
とんでもない品質の物があったりしますもんねえ。





バルブ本体やインバーターに接続されるカプラーは
コードの根元にゴムが入って防水処理されています。





ところがLo/Hiコントローラーから出ているカプラーには
この防水処理がされていません。
長期間の使用を考えるとサビや腐食による
接触不良の可能性がありますよね。
そこでカプラーの穴の中にグリスを入れて防水してやります。
グリスは穴の中に詰め込むようにして
はみ出したグリスはふき取っておきます。
でないと作業中にグリスがベトベトして汚くなってしまいます。





さらにビニールテープを巻いてやればカンペキ!
これでカプラーが汚れることもありません。





ヒューズやリレーの裏側も防水処理されていないので
同じようにグリスを詰めておきます。


以上で配線関係の下準備は完了。
キットの取付にかかります。
HIDキットでいつも苦労させられるのは
インバーターやイグナイターの取付場所なんです。
そんなに大きな物ではないのですが
以外とすんなり収まる場所がないもんなんですよ。
スペースはあっても近くに固定するボルトや穴がなかったりして・・・



 

この車の場合はレンズユニットの下側に
けっこう広いスペースがありました。
そこでグリルを外して、レンズユニットを外しました。
この状態ならインバーターの取付もラクショウです。
でも取付ステーの加工は当然ですけどね・・・





カングーはH4バルブを使っているので
LoビームとHiビームの切り替えが必要です。
で、これがその切り替えユニットです。
このユニットは1個だけなので、左右どちらか片側につければOK。
バッテリーが左側にあるのでユニットも左につけました。

 
この後の作業工程も左側を紹介しています。
右側も基本的な作業は同じなんですが
スペースの位置などに左右差があるので
ステーの加工具合などは違ってきます。





切り替えユニットの上側にインバーターを付けました。
左側のほうがスペースも広かったので
切り替えユニットがあってもインバーターの
取付場所もけっこう余裕がありました。





イグナイターはバルブからのコードの長さを考慮して
レンズユニットに近い位置に取付ます。





ひと通り配線作業が終わったところで
バルブを接続して点灯チェック!
ケースからバルブを取り出す前にチェックしておかないと
もし不具合があった時にクレームがきかないんです。





いよいよバルブの取りつけです。
まずはベース部分を先にレンズユニットに固定します。





続いてバルブ本体に純正のゴムカバーをはめ込みます。
もちろんそのままでは入りませんので
カッターなどで穴を大きくする加工が必要です。
この作業はかなり気を使ってやらないと
間違って大きくしすぎると後の祭り!
切ってしまったゴムは元には戻りません。
防水面で大事な部分ですので慎重に・・・





バルブ本体をベース部に差し込みます。
先に根元まで差し込んでしまうとゴムカバーが
はまらなくなりますので、カバーを入れながらの作業になります。





で、無事バルブもカバーも装着できました。
あとはレンズユニットを固定して、カプラーを接続すれば
終了!
と、なるはずだったのに・・・

イグナイターの取りつけ位置が低すぎてバルブからの
コードがキツキツの長さになってしまいました。





そこで、イグナイターの位置を変更!
キットに付属のステーでは固定できなかったので
別のステーを加工して装着しました。
コードの長さにも余裕ができて、メデタシ・メデタシ!





どうです?
え〜〜かんじの明るさになりましたよ。
これで真っ暗闇の山道も安心して走れますね。
 

やっぱりライトのチューニングはHIDがイチバン!
ひと昔前にくらべるとビックリするぐらい
価格が安くなっていますから・・・