FD3S パンスピード Vマウントキット装着作業の紹介です。

★パンスピードVマウントキット装着★

前々からVマウントにしたがっていたA君が
ついに装着を決意!
「どのメーカーにしようか」と検討した結果
パンスピード製に決定しました。
現在インタークーラーもラジエターも
ノーマルのままなので、パンスピードにすれば
容量がかなりアップしそうだからとの理由です。

それではまず入荷した商品のチェックから・・・





全部が一箱に入ってくるので、けっこう大きいですね。





商品をとりだしてみると・・・
さすがにインタークーラーもラジエターも
でかくて太い!!
こりゃあ、よく冷えそうです。





ところが驚愕の事実が!
なんと取り付け説明書がないんですよ。
わからないところは電話で確認しないとダメみたい。
しかも「ターボキット」じゃないんだけど・・・
う〜ん、これってどうなんだろう?

まあ、なんとかなるでしょう。
ということで作業開始です。
あとでとんでもない事が発覚しますが
この時点ではそんな事には気付いていませんでした・・・





見慣れたFDのノーマルエンジンルームです。
エアクリーナーやパイピングを交換してあるので
どノーマルとは言えませんけど。





クリーナーやインタークラーを外すと
ラジエターが丸見えに。





ラジエターも外すと前廻りはがらんどう。
この後バンパーも外します。





とりあえずキットどうりにラジエターを
装着して、バンパーを仮合わせ。
純正バンパーじゃないので、開口部が大きく
ラジエターがモロにのぞいてしまいます。
これじゃあちょっとカッコ悪いよね。
しかもラジエターの下側にすき間があるし。
と、いうことでラジエターを下げてやることに。
地上高のほうはおそらく大丈夫でしょう・・・





ラジエターにファンを固定するためのステーが
出っぱっているので、ナナメにカットします。





カットした後です。
強度的には問題のない範囲でしょう。





この加工でラジエターはけっこう下がりました。





キットのステーにスペーサーをはさんで
下げてやっています。





上側は自作ステーを使って角度を変えてます。





ラジエターが固定できたので、水廻りの
配管をやります。
これはロアホースです。
ラジエターの角度が純正とは反対になるので
前のほうから、エンジンに帰ってくるようになります。





本来ラジエターの前にあるパワステクーラーは
ラジエター後に追いやられることに・・・





続いてコンデンサーの取り付けです。
じつはこれが一番苦労しました。
何種類かステーがキットに入っていたのですが
どれがどこのか、さっぱりわかんない!
しょうがないので電話して訊くことに。
ここでとんでもない事が発覚!
この日は月曜日、そして翌日は第2火曜。
そうです、パンスピード連休だったのです。
当店が水曜定休なので、木曜日まで
問い合せできないことに・・・
そんなに作業をストップしておけないので
なんとか予想と加工を繰り返して装着しました。
きっとパンスピード指定の固定方法より
頑丈に付いたと自己満足!





エアコンの配管も位置がかわるので
パイプの曲げ加工が必要です。
高圧側は細いので簡単に曲がるのですが
低圧側は太いので、なかなか曲がらない。
無理に力をかけると、クラックが入って
使い物にならなくなるので慎重に。
当然、車に付いた状態で曲げるのは無理です。





ラジエターとコンデンサーは密着させないで
前側を空けてやります。
こうしないと風がラジエターに当りにくくなるので
ヒート気味になってしまうようです。
インタークーラーのほうが空気が通りやすいので
そっちにばかり行ってしまうんでしょうね。
(ラジエターのほうがフィンの密度がつんでいるので)
コンデンサーを仕切り版がわりに使うと
言った方がわかりやすいですかねえ。





バンパーにラジエターの逃げ加工をします。
何度か合わせて加工を繰り返します。





で、最終的にはこんなかんじ。
最初に比べてかなりラジエターは
下がっていますね。
まだ少し底面が見えますが、これ以上下げると
地上高がきつくなってしまいます。





クリーナーは小さいタイプの物に交換しないと
インタークーラーに干渉してしまいます。





バンパーをセットすると、開口部との間に
かなり大きなすき間がありました。
このままだと風がここから逃げてしまうので
せっかくのVマウントが効果半減です。
導風板を作ってふさいでやります。





いつものようにダンボールで型どりして
アルミ板をカットして作りました。





左側も同じくガラ空きです。
右側よりもヒドイ状態かな?





開口部の横だけでなく、ラジエター横の
すき間もきっちり埋めています。





インタークーラーを仮付けしてみると。
ラジエターとの間にもすき間が・・・





さらにインタークーラーの横にも大きなすき間が
ありますねえ。(青い矢印部分)
エアコンのレシーバータンクの横から
バンパー開口部が見えているのがわかりますか?
これじゃあ風の抜けすぎ状態ですね。





まずはラジエターとのすき間を埋めました。
矢印の先にアルミ板が見えますか?





横側の特大スペースも埋まりました。
これで開口部から入った空気はほぼ100%ちかく
ラジエターとインタークーラーに当るように
なった筈です。(100%は言い過ぎ?)
あっ、そういえばインタークラー右側にもすき間が
あったのですが、こちらはエアクリーナーへの
フレッシュエアー導入の意味から
あえてふさぎませんでした。
(ほ〜らやっぱり100%じゃなかった!)





アンダーカバーに空気の抜ける穴を開けて
装着してやりました。
アンダーカバー無しだとちょっと怖いからねえ。





カバー自体はバンパーより高い位置に
装着できたので、地上高もOKですね。





今回はバッテリーをトランクに移設しました。
標準サイズのバッテリーはけっこうデカイので
Vマウントにすると、エンジンルームには
装着するスペースがとれません。
室内への設置になるので、バッテリーケースは
欠かせないポイントになります。





もしもの時に備えて、ブレーカーも装着。
なにしろトランクからエンジンルームまで
プラス電源のコードをひっぱるんですから
途中でショートでもしたら車輌火災ですよね。





さあ、これで完成!
でもここまでインタークーラーやパイピングが
アルミになると、スロットル前のインテークチューブの
黒いプラスチックが目立ちますよねえ。
ちょっとかっこ悪いかも?





そこで「Greddy」の物に交換。
アルミ製でしかもバフがけしてあるので
ピカピカでかっちょい〜!





純正品より寸法が短いので
アルミのパイプで延長してやりました。





今度こそ本当に完成です。
パンスピードのキットはインタークーラーが
ほぼ水平ぐらいに寝ています。
その関係でラジエターはかなり角度が
付けられるので、地上高の面では
かなり有利になっています。
開口部の大きいバンパーに交換してある車には
オススメのキットだと思います。
でも取り付けには苦労しますけど・・・

装着後のインプレッションですが。
まずは水温から・・・
作業をしたのが寒い時期だったので
本来の冷却効果はわかりませんが
純正の時よりはあきらかに安定しています。
あとはサーキットで試してみてからの
評価になりますね。
ブーストのほうはと言いますと
ノーマルの時とは段違い!
立ち上がりがすごく早くなっており
MAXブーストも上がっています。
当然加速も全然別物になりました。
インタークーラーがかなりでかかったので
下がスカスカになるのではという不安が
あったのですが、全く平気でした。
やはり前置きに比べてパイピングの長さが
短いので、レスポンスがいいんでしょうね。
パワー・水温の両面からも、Vマウントは
ハード走行する人にはオススメです。

今後もいろんなメーカーの物を装着して
比較してみますのでお楽しみに!