AZ−1のクロスミッション装着とオーバーホール作業の紹介です。

★クロスミッション装着&O/H★

TIサーキットだけでなく、備北や灘崎も走っている
Y君ですが、ギア比に不満があるようです。
3速までしか使わないステージでは
問題ないのですが、TIサーキットだと
4・5速のギア比がきびしいらしいのです。
そこで「メカニカル」が発売している
「4・5速クロス」を装着することになりました。
どうせバラすならオーバーホールもついでに
やっちゃおうと言うことで作業開始です。
今回はワケあってミッションがすでに降りてある状態
からのスタートです。





まずはマウントやらスイッチ等の補機類から
取り外していきます。
つぎに黒いカバーを外して、5速のギア関係を
取り外します。





カバーを外すと5速ギアが顔をだします。
手前のほうがインプットシャフト側で、奥側の赤いペイントが
してあるほうが、カウンターシャフトになります。
ハブスリーブ・フォーク・ギアを取り外して
ミッションケースを分割してやります。





ミッションケースを外すと各ギアが丸見えに。
インプットシャフトとカウンターシャフトは、シフトの
シャフトと組み合せたままセットで抜き取ります。





ギアが外れると後に残っているのはデフだけに。
今回はデフがらみの作業はないのですが
カウンターシャフトのベアリングを交換するのに
デフが邪魔になるので、いったんケースから外します。





クロスミッションのギアの登場です。
右側が5速で左側が4速です。





ノーマルギアとの比較です。
このギアは5速のインプット側です。
駆動する側なのでノーマルに比べると
外径が小さくなっています。





こやって並べると外径のちがいがよくわかります。





こちらは5速のカウンター側です。
駆動される側なのでインプット用とは反対に
外径が大きくなっています。





ちょっとピンボケ気味ですが、外径の違いは
わかりますよね?





今回は超豪華仕様のオーバーホールです。
ベアリング・オイルシール・シンクロはもちろん全交換。
そのうえハブスリーブも全交換!
さらにギアまで全交換なんですよ!!
AZ1は1・2速とリバースのギアがインプットシャフトに
直切りなので、ギアを換えるためにはシャフトごと
交換することになります。
交換するインプット側のパーツを並べてみました。
再使用するのは、カウンターシャフトとシフトのリンク関係、
その他補機類とミッションケースぐらいかな?
何台もミッションのオーバーホールをやったけど
ここまでぜいたくな作業は初めてです。





パーツが全交換なのでインプットシャフト側は
バラさなくてもいいのですが、ギアを比較する為に
4速を取り外してみました。
5速と同じようにノーマルより小さくなっています。





またまたピンボケです。
色が違うのはクロスギアのほうにサビ防止の
コーティングがしてあるからです。
組み込む前に洗浄してコーティングは落とします。





組みあがったインプットシャフトです。(下側)
ハブスリーブの外側部分は、形状が変更になっていました。





ギア部分の比較です。
歯の切り方が若干違っています。
歯の厚みが太くなっており、強度が上がっているようです。





カウンターシャフトをバラした状態です。
シャフト本体だけ再使用になります。
そうです、スナップリングも交換なんです。





カウンター側の4速ギアです。
こちらもノーマルより大きくなっています。





やっぱりピンボケ!
歯の厚みの違いがわかりますか?





組みあがったカウンターシャフトです。
リバースギアは1−2速のハブスリーブと
一体になった構造をしています。





今回はシフトフォークも全交換です。
これは5速用のフォークです。
かなり形状が変更になっていました。
リブの部分がかなり削られてスリムになっているのと
スリーブに当る部分の長さが長くなっていました。





こちらは1−2速用のフォークです。
やはりスリーブとの接触部分が変更されています。





形状よりもビックリなのは、材質が変わっていることです。
なんと鉄の鋳物だったものが、アルミに変わっていました。
これはかなりの変更ポイントですねえ。
ちなみに3−4速用は形状変更はありませんでした。





各ギアとシフトを組合せてはめ込みます。





リバースギアとリンケージを組付けたら
ケースをかぶせます。





5速のギアとシフトフォークを組付けると
メインの作業は完了です。
あとはカバーや補機類を組付けて終了!





今回交換したパーツ一式です。
どうですかこの数は!
ギアの状態はそんなに悪くなかったので
充分予備パーツとして使えます。

さあギア比が変わったことで、TIサーキットで
どんなパフォーマンスを発揮するか楽しみです。
ハチロクも抜かれないようにガンバローっと。

インプレッションはまた後日。